はじめに
新しいSwitchBot温湿度計の温湿度センサーがSHTC3からSHT40に変更されました。基板も変更されていますが、基本的な配置は「SwitchBotで水温を測る!【長編】」とほぼ同じでした。
分解方法の詳細や、気を付けるポイントも大きく変わりませんので、以前の記事も参考にしてください。
注意事項
この記事はSwitchBotの分解・改造を推奨するものではありません。
取扱説明書等でも「分解禁止」が明記されています。(*)
分解・改造には故障、事故、火災など様々リスクを伴います。
筆者並びに当サイトでは一切の責任を負いません。
(*)SwitchBot安全に関する情報サイト
→ SwitchBot温湿度計について安全上と使用上のご注意(必ずお守りください)
SHT40が届いたので改造を始めます
まずは、分解からです
最初に電池ボックス下側の2ヶ所のツメ部分に細いドライバーを差し込みツメを浮かし、
次に長丸穴にマイナスドライバーを引掛けて少しずつ持ち上げます。
左右交互に割れないように気を付けながら裏蓋を外します。
基板を留めている4ヶ所のネジを外します。
基盤が外れました
裏返してLCDを立ち上げ基板を確認します
これで改造の準備が整いました
温湿度センサーSHT40を外します
この小さい部品です 1.5 X 1.5 X 0.5(mm)
両サイド4ヶ所、ハンダ付けされています
一ヶ所ずつ、ハンダごてを当てて溶かしていきます。基板外側方向にこて先をスライドさせると、
溶けたハンダが散り、4ヶ所終わったら、こて先に少し力を加えると「ポロっ」と取れます。
SHT40は取れましたが、残った基板上のハンダを丁寧に取っていきます。
旧バージョンの改造記事に書いた通り、動作不良の原因になりますので、要注意です!
念のためマイクロスコープで短絡など無いことを確認しました。
これだけ綺麗なら大丈夫でしょう。
センサー部品に端子を取り付けます
購入したものは、センサー基盤と端子ピンが付属していましたので
基板にはんだ付けします。
6ピン付属していますが、使用するのは4ピンです。
ランドも広くハンダ付けし易いです。
いよいよ配線です
※今回は動作確認が主目的の為、ケース加工や配線の取り回しは適当にやってます
最初はSDA,SCLの配線から
SDA,SCLのランドに配線を通し、ハンダ付けします。
ハンダ溶けが悪く、片方はダルマ、片方は角が生えました。ご容赦下さい。
この後、飛び出した部分はカットします。
表から見るとこんな感じで、SDA,SCLをマーキングしておくとミスが少なくなると思います。
次に電源です。
ICからは取らず、電池端子からにしました。
電池端子の根元に無理やりハンダ付けしています。電池が浮く可能性があり、おそらく裏蓋の加工か配線のやり直しが必要になると思います。
全体像はこんな感じです。
いよいよ電源に接続してみます
センサーを付けずに電源につなぐとこうなりました。
そして...
無事に動作しました!!
比較用に購入したものにも電池を入れてみます。
概ね良好の様です。
改造した方はセンサーむき出しなので、反応が早く、風の当たらないところに置いて、落ち着くまで様子をみます。
少し誤差はありますが、まったく問題ないレベルでした。
オリジナル版 v.s. 改造版 データ比較
1日だけですが、データ比較した結果です。
改造したものはセンサーがむき出しになっているためか、非常に敏感な感じですが精度的には全く問題ないレベルかと思いました。(手を近づけるだけで湿度が上がります)
最後に
ブログを読んで下さった方から、「動かないよ、基板のバージョンが変わっているかも」との情報頂き、この記事を書くに至りました。コメント頂いた方、有難うございました。
今回改造したものを何に使うかは思案中ですが、ケースからの配線取り出しや加工はボチボチ進めたいと思います。たぶん水温計になるかな(笑)
最後までご覧いただき有難うございました。
参考になれば幸いです。
そして、また新たな誘惑が届きました....
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